設立趣旨
ビッグデータのAI解析による新規診断・治療法開発を
精神・神経疾患は、小児期・思春期にはじまることの多い精神疾患や高齢期の認知症など、生涯にわたって慢性に経過することが多く、頻度も高いため、障害調整生命年(DALYs)は先進国ではトップです。一方、人工知能の進歩を背景とした脳イメージング解析技術の発展も著しく、脳イメージングを用いた病因・病態解明、薬剤開発のエンドポイント・サロゲートマーカーとしての利用、さらにはAIアルゴリズムによる診断法開発やBMI技術による治療法への応用などが急速に進んでいます。
脳とこころの疾患イメージング研究センターの開設により、東京大学医学部附属病院では診療科・部横断の連携体制を構築し、ヒト精神・神経疾患のライフステージに沿ったヒトMRIデータベースを構築して、国内外の研究の中心拠点としての地位を確立、さらに発展させるとともに、ビッグデータのAI解析による新規診断・治療法開発を目指します。